新築一戸建てにかかる維持費

2022.01.27

一戸建てを購入したけど、毎年維持費はどれくらいかかるのだろう……。
せっかく建てた一戸建てだからこそ、大切に住み続けたいですよね。
そのために、欠かせないのが維持・管理費用です。
一戸建ての維持費用はどれくらいかかるのか。
維持費用の内訳や節約の3つのコツ、マンションとの比較等をお伝えしています。
一戸建てに暮らそうと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

一戸建ての年間の維持費

一戸建てを維持するには、年間どのくらいかかるのでしょうか?

というのも、一戸建てを所有したあとも、税金や修繕費、保険料などを支払い続けなくてはならないからです。
どのくらいかかるかは、ケースバイケースですが、一応、年間30万~40万円ぐらいは見込んでおきましょう。

一戸建ての修繕費

新築の一戸建ても、ときが建つにつれて劣化していきます。
そのときに必要になるのが、修繕費です。

修繕費は家の大きさなどによって変わってきますが、だいたい600万~800万円かかるといわれています。
では、どのような修繕費用がかかるのか、みていきましょう。

外壁

一戸建ての外壁も、10年ほどで劣化してきます。

ひび割れ(クラック)やコーキングの劣化、浮き・膨らみなどさまざまな症状が出てきます。

外壁の状態によりますが、1回の修繕で60万円~はかかると思ったほうがいいです。
足場代などを含めると、100万円を超えることもあります。

外壁の修繕費用は、火災保険や補助金/助成金の利用によって安くできることも。

安くしたいからといって、「値引きしますよ」といった業者の甘言にはだまされないよう注意が必要。

3回塗りしなくてはならないところを2回塗りにされるといった、手抜き工事をされる可能性が出てきます。

ひび割れや塗装のはがれ、外壁の破損などの補修箇所が出てきたらもちろん、大きな問題は見当たらなくても、問題発生を予防するためにも定期的なメンテナンスを心がけましょう。

屋根

屋根も経年劣化によって、修繕費用がかかってきます。

屋根の修繕も部分的な補修から塗装、葺き替えなどさまざまな内容があるため、一概にはいえませんが、数十万~150万円程度の出費は覚悟しなくてはなりません。

変色・色あせ、塗膜のはがれ、コケや藻の発生などの症状が見られたら、できるだけ早く業者に相談しましょう。

屋根リフォームは外壁工事と一緒に行ってしまうケースも多いです。
というのも、屋根も外壁工事も2階建て以上の場合、足場を使います。
1回で両方の工事を行ったほうが、足場代を節約できるのです。

床も劣化を感じたら、張り替えなくてはなりません。

フローリングの場合、一般的に寿命は10~20年程度。
部屋の広さにもよりますが、10万円前後かかります。

徐々に日焼けや汚れ・シミなどが気になってくると思います。
劣化を感じたら、できるだけ早く張り替えるようにしましょう。

水回り(キッチン、風呂場、トイレ、洗面所)

一戸建てで水回り(キッチン、風呂場、トイレ、洗面所)のリフォームを一気にしようとしたら、150万~250万円程度の出費を覚悟しましょう。

水回りの場合、個々に対応してもらうより、4カ所まとめてリフォームしたほうが修繕費は安くなります。

しかし水回りセットを選択すると、商品を選べる範囲は狭まってしまいます。
こだわりがある人は、個別に対応してもらったほうがいいかもしれません。

一戸建ての税金や保険代

一戸建てを購入するとなると必ず支払わなくてはならない、税金や保険代。
どのくらいかかるのか、それぞれみていきましょう。

固定資産税

一戸建てを所有したら、固定資産税を支払わなくてはなりません。
固定資産税は、土地や家屋などの固定資産を所有している人が、市町村に支払わなくてはならない地方税。

固定資産税は、以下の方程式をもって計算します。

◆固定資産税の求め方◆
固定資産税の税額=固定資産税評価額×税率(1.4%)

税率は1.4%が標準ですが、市町村によって異なることもあります。

都市計画税

都市計画税とは、都市計画事業または土地区画整理事業にあてることを目的とした税金。
道路の建設や上下水道の整備などに利用されます。

都市計画税は全員ではなく、市街化区域に指定されているエリアに住んでいる人のみが支払います。
市街化区域とは、すでに市街地となっているエリア、またはこれから優先的に市街地にするための工事が進められていくエリアです。

都市計画税は、以下の方程式をもって計算します。

◆都市計画税の求め方◆
都市計画税の税額=固定資産税評価額×税率(0.3%)

0.3%が標準税率ですが、市町村によっては異なることもあります。

保険料

一戸建てをローンで購入する際、加入しなくてはならないのが火災保険。

火災保険の補償範囲は火災のみならず、風災、水災、落雷といった自然災害にも対応してもらえます。

火災保険のカバー範囲は、建物と家財に分けられています。
建物は住宅そのものはもちろん、門や塀、物置、冷暖房設備なども含まれます。
家財は家具、家電製品、衣類、自転車などが対象範囲です。

火災保険を選ぶ際は、まず補償対象を決めましょう。
建物のみにするか、家財のみにするか、はたまた建物と家財の両方に入るか……。
選択する必要があります。

次に、建物の構造階級を把握しましょう。
一戸建ての場合T構造(耐火構造)またはH構造(非耐火構造)の2種類があります。

T構造はコンクリート造り、コンクリートブロック造り、レンガ造り、石造り、鉄骨造りの一軒家、または耐火建築物、準耐火建築物、省令準耐火建物があてはまります。
H構造は、T構造に当てはまらない戸建てです。

また補償内容の範囲も決めていきます。
例えば、中古の戸建てを購入する場合、「古い家だから盗難が心配」という人は。盗難もカバーできるオプションをつけましょう。

同時に、保険金額と保険金額も決定していきます。

最後に、地震保険をつけるかどうかを検討しましょう。
一戸建ての場合、家財・建物両方の地震保険に同時加入しておくと、地震発生時も安心です。

一戸建てとマンションの維持費の比較

一戸建てとマンション、どちらを購入しようか悩んでいる人もいると思います。

一般的には、一戸建てのほうがマンションより維持費は安いケースが多いです。

マンションの場合、毎月管理費・修繕積立費用が必要になります。
国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」によると、月/戸たりの修繕積立金の平均は、駐車場使用料等からの充当額を含む総額が1万2,268円。

30年間住むとなると、441万6,480円かかります。

水回りや床などのリフォーム費用が別途、300万円近くかかるとすると、約741万円です。

対して、アットホーム株式会社の「一戸建て修繕の実態」に関する調査によると、修繕費用の平均は532.1万円(築年数 平均36.8年)。
30年以上たっていても、修繕費はマンションより安いことがうかがえます。

その他、固定資産税や保険料などもありますが、それらを含めても、一般的にはマンションより戸建ての維持費のほうが安いです。 維持費を安くしたいのであれば、戸建てを選択するといいでしょう。

一戸建ての維持費をおさえるコツ

戸建ての維持費を安くするにはどうすればいいのか?
一戸建ての維持費を抑えるコツを紹介します。

固定資産税の控除を利用する

固定資産税の軽減措置を活用する方法です。
新築一戸建ての場合、3年間(3階以上の耐火・準耐火建築物は5年間分)、1/2まで減額できます。
さらに長期優良住宅の場合は5年間(3階建て以上の耐火・準耐火建築物は7年間分)、1/2まで減額してもらえます。

ただし一戸建ての場合は、床面積が50~280㎡という条件を満たしていなくてはなりません。

また住宅用地の特例措置も適用できます。

小規模住宅用地(住戸1戸200㎡まで)は固定資産税が1/6、都市計画税が1/3に。
一般住宅用地(200㎡を超える部分)は、固定資産税が1/3、都市計画税が2/3になる軽減措置を受けられます。

耐久性の高い家を建築する

耐久性の高い家を建てることも、維持費の節減に一役買います。
素材などにこだわって、耐久性の高い家を建てれば、長い目で見て修繕費の節約につながります。

初期費用はかかるかもしれませんが、トータルコストでは安くなる可能性があります。

早めの修繕を心がける

気になる箇所を見つけたら、なるたけ早めに修繕依頼をしましょう。
初期段階で修理しておけば大した金額にならなかったのに、放置した結果、深刻な被害を受けてしまい、大金が必要になることもあります。

定期的なメンテナンスを心がけ、快適な生活を守り続けていきましょう。

新築一戸建てを手に入れる際にかかる諸費用の内訳と相場

こちらの記事では、新築戸建てを購入する際の諸費用の内訳と一般的な相場について解説します。

マイホームは一生で最も大きな買い物だと言われており、土地と建物を合わせて数千万円程度の負担は想定しなければなりません。
大きな金額になるため一括で購入せず、ローンを組む方が多いと言えるでしょう。

しかし、実際にマイホームを手に入れる際には不動産の費用だけでは足りません。
そこに加えて、様々な諸費用を負担しなければならないのです。
諸費用と言ってもマイホーム購入時の金額は決して少ないものではないため、本体費用に加えてしっかりと予算計画を立てておくことが重要でしょう。

新築戸建ての購入を検討している方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
新築一戸建てを手に入れる際にかかる諸費用の内訳と相場

新築一戸建てにかかる維持費について

戸建てにかかる費用についてお伝えしました。
あこがれのマイホームを手に入れたものの、その後の維持管理が適切に行われていないと、家はすぐに劣化してしまいます。
一戸建ては手に入れて終わりではありません。
家族が暮らし始めてからがスタートになります。
戸建ての維持管理について詳しく知りたい方は、グランディーズまでお問い合わせください。

グランディーズでは特に愛媛、香川、福岡、佐賀、大分、宮崎にお住まいの方々にさまざまなかたちのお家のご提案をさせていただいております。

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