建売とは?分譲住宅と建売住宅の違い

2022.01.27

建売住宅と注文住宅どちらにしよう……? そんな悩みを抱えている人もいると思います。
ここでは、建売と注文住宅の違いや、それぞれに合った人の特徴を紹介。
ほかにも、建売住宅のメリット・デメリットなどをお伝えしています。
「建売住宅に興味があるけど、そもそも建売ってどんなもの?」といった基本のキから知りたい方におすすめの記事です。ぜひご覧になってください!

建売住宅とは

建売とは、不動産会社が建設した住宅を土地とセットで販売すること。

建売と似た言葉に、分譲住宅があります。
分譲住宅とは、不動産会社が広めの土地を買い占め、敷地内に似たような家を建て、土地とセットで販売する住宅のこと。

1軒だけでも販売する建売と違い、分譲住宅は複数ある住居を1軒ずつ販売するといった形になっています。

建売と注文住宅の違い

では、建売住宅と注文住宅の違いは何でしょうか?

建売住宅は不動産会社が建設した家を指しますが、注文住宅はこれから施主の希望に沿って家を建てていきます。

そのため、デザインなどの自由度が高く、自分のこだわりを実現したい人におすすめです。

しかし注文住宅を建てる場合、土地を用意しなくてはなりません。
土地がない場合は、土地を探すところからスタートします。

建売住宅のメリット・デメリット

建売住宅のメリット・デメリットを紹介します。

建売住宅のメリット

建売の6つのメリットをお伝えします。

メリット1.購入が簡単

建売住宅のメリットの一つが、購入手続きの簡単さ。

買付申し込みをし、住宅ローンの審査に合格したら、売買契約を結びます。
借入ができるようになったら、住宅ローンの契約を締結し、引き渡し・融資の実行です。

注文住宅の場合、こうはいきません。

もし土地を持っていなかったら、土地の購入から始まります。
土地を見つけたら、買付証明書を提出し、手付金を支払い、土地の売買契約を結びます。
ローンを利用する場合は、この時点で審査を受ける必要があります。

土地を見つけたら、家の設計に入ります。
希望の間取りや設計がある場合は、条件をハウスメーカーなどに提示して、見積りをもらいましょう。
提案や見積り内容に納得できたら、ローンの審査を申し込みます。

ローンが組め、契約を結んだら、工事開始です。
半年ほどしたら住宅が完成します。
完成後は、確認作業を行い、問題がなかったら引き渡しです。

建売住宅の場合は気に入った物件を見つけたら、即購入・入居できます。
しかし、注文住宅の場合、短くとも半年、長いと1年以上入居までかかります。
そのため、すぐに家を購入したい人には不向きでしょう。

メリット2.打ち合わせの負担が少ない

新築注文住宅を建てるには、打ち合わせを何度もしなくてはなりません。
10~25回ぐらいの打ち合わせをする必要があり、仕事などとの両立に負担を感じる人も少なくありません。

注文住宅を建てる場合、打ち合わせだけで4~6カ月、こだわりの強い人は1年以上かけて打ち合わせをするケースもあります。

打ち合わせに時間をとられたくない人は、建売住宅を購入することをおすすめします。

メリット3.値段が安価

建売住宅は注文住宅に比べて、コストが安いといったメリットもあります。

建売住宅は万人に受けるよう、オーソドックスな間取りを規格化し、大量生産しています。
同じような間取り・設計の家を大量に建てるため、工期も短く、人件費を安くできるのです。

また建売住宅には、スケールメリットもあります。
まず建売住宅を建てる際、不動産会社は広い土地を購入します。
面積が広いほど、1軒あたりの土地代は安くなります。
土地だけでなく、部材や設備なども大量購入することで、割引価格で手に入れられます。

ただし、安すぎる建売住宅には注意が必要です。
あまりにも安価な建売住宅を購入する際は、施工不良や不具合がないか確認しておきましょう。

メリット4.資金計画を立てやすい

建売住宅の場合、注文住宅と違って、土地と建物がセットで販売されているため、販売価格に対してローンを組めます。

注文住宅は、土地を購入する場合、土地と建物と別々にローンを組む必要があり、融資も複雑化します。

複数のローン計画があると、返済計画を立てるのも難しくなりますよね。

返済計画を簡素化したい人にも、建売住宅はおすすめです。

メリット5.購入する前に内覧ができる

建売住宅の場合、注文住宅と異なり、購入する前に実際の物件を見られるのもメリットの一つ。
見てから購入できるため、「イメージと違った」といったことも発生しづらいです。

逆に、注文住宅の場合は、あこがれのマイホームのイメージを伝えたつもりでも、「あれ? こんなはずじゃなかった……」といったことが起こりやすくなっています。

建売住宅の内覧の際は、以下のポイントをチェックしましょう。

ポイント1.生活動線

内覧の際は、生活動線がどうなっているかを確認しましょう。
移動距離が短いほうが、生活しやすいです。

今の住居で不便に感じている動線があったら、洗い出すことをおすすめします。
来客の多い家庭の場合は、来客動線についても考えるといいでしょう。

ポイント2.日当たり

日当たりもチェックしておきたいポイントの一つ。
明るい家に住みたいのであれば、南向きの家がいいですし、朝方生活の方には東向きの家がおすすめです。
日の入る方角によって、家の印象も変わってきます。

ポイント3.温度・湿度

暖かい家など、温度・湿度にもこだわりましょう。
気温だけでなく、湿度も高いと病気の予防になります。

ポイント4.収納スペース

収納も必ずチェックしておきたいポイントの一つ。
収納が多いかだけでなく、必要な箇所に収納スペースがあるかどうかもチェックしておきましょう。

ポイント5.周辺環境

立地が決まっている建売住宅の場合、周辺環境も見逃せないチェックポイント。
商業施設や病院、保育施設・学校などは近くにあるのか。治安は悪くなさそうか。
曜日や時間帯を変えて、複数回チェックできるとなお良いでしょう。

メリット6.売却しやすい

建売住宅は注文住宅に比べて、売却しやすいといったメリットもあります。
というのも、もともと建売住宅は、売却しやすさを主眼につくられているからです。

まず建売住宅は価格が安い分、売りやすいです。
そのうえ、万人に受け入れられるようにつくられているため、バランスの良さがあります。

大きすぎる注文住宅などは売却しづらく、なかなか買い手が見つかりません。

売ることまで考えて住宅を購入するのであれば、強いこだわりは持たず、オーソドックスな建売住宅を買うことをおすすめします。

建売住宅のデメリット

建売住宅の3つのデメリットをお伝えします。

デメリット1.希望通りの間取りや仕様にできない

注文住宅に比べて、建売住宅は自由度が低く、決まった設備や仕様を受け入れる必要があります。

とくに建売住宅は低年齢層の夫婦をターゲットにしていることが多いため、独身の方や高齢夫婦の方にとっては、使いづらい間取りかもしれません。
低年齢のファミリー層であっても、子どもの人数やゲストルームをつくりたいなどの要望によっては、住みづらい家になっている可能性があります。

「理想通りの家を建てたい」などこだわりの強い人には、おすすめできません。

しかし近年は、施工途中の家を購入する、セミオーダータイプの建売住宅も出てきています。

少しぐらいは自分たち好みにしたいという人は、セミオーダー型の建売住宅を選ぶのもいいでしょう。

デメリット2.建設の経過を確認できない

建売住宅は完成した家を販売するため、建設の途中経過を確認できません。

そのため、なかには「施工不良があったらどうしよう……」などの不安を抱えている方もいると思います。

購入する前の内覧で、問題がないかしっかりチェックしておきましょう。

例えば、床に傷やへこみ、傾斜はないか。
できれば、床下も点検口からのぞき込んで、確認してみてください。
水濡れや断熱材が適切に貼り付けられているかなどをチェックしましょう。
また階段もすき間や傷ができやすいポイント。
ほかにも、住宅性能表示を見るなどして、家の品質を判断するのもいいでしょう。

建築過程を見たい人は、同じ会社が建てている別の家の施工状況を確認するのも一つの方法。
家自体は違っても、建築に対する姿勢はほとんど変わらないと思います。
工事現場の雰囲気が悪かったら、購入そのものを考え直してみるのもいいかもしれません。

デメリット3.個性を出しづらい

建売住宅は、すでに建てられている家を購入するだけのため、個性を出すのが難しい側面があります。
とくに複数棟が同時に販売されている場合、外壁やドア、窓枠など外から見える部分に同じ部材を使用するため、外観が似たり寄ったりになりやすいです。

ハウスメーカーと打ち合わせする機会も少なく、手軽に手に入るものの、思い入れがあまりない分、不満が出やすいところもあるでしょう。

ただし見た目が似たり寄ったりに関しては、気にする人は気にするものの、「全然平気」という人も少なからずいます。

家は必ず個性的でないと、いけないわけではありません。
外観よりも住みやすさや値段のほうが大事という人には、建売住宅をおすすめします。

建売住宅を購入する際の注意点

建売住宅を購入する際の4つの注意点をお伝えします。

注意点1.優先順位を決めておく

建売住宅を購入する際は、自分たちが何を重視するのか。
優先順位を付けてから、購入に踏み切りましょう。

優先順位を付けないと「あれが足りない」「ここが惜しい」となってしまい、いつまでも建売住宅を買えません。

100%希望に沿った、完璧な建売住宅はめったに存在しません。

それなのに「もっと自分たちに合った家があるはず」と理想を追い求めてしまうと、永遠に家を購入できないままです。

それを防ぐためにも、優先順位をつけ、「この日までに購入する」といった期限も設けるといいでしょう。

100点の家はめったにありませんが、95点や85点など高得点の家はあるはずです。

複数の建売住宅を見て回り、点数が最も高かったものを選ぶ。

そうすれば、後悔することなく建売住宅を購入できると思います。

注意点2.アフターサービスにも気を配る

アフターサービスも、住宅選びの重要なポイントです。

いつまでも快適な住まいを維持し続けるには、アフターサポートが欠かせません。

新築の多くには、10年ほどのアフターサービスが付いています。

アフターサービスに関しては、どの範囲まで無償で対応してくれるのかを確認しておきましょう。

注意点3.価格に何が含まれているかを確認する

建売住宅を買う際は、販売価格に何が含まれているのかを確認してから、購入しましょう。

建売住宅を購入するとき、意外なものがオプションになっていることがあります。
例えば、カーテンレールや網戸。
ほかにも、テレビアンテナやエアコンなどもオプション扱いとなっています。

追加工事が発生すると、その分出費は多くなります。
オプション以外にも、家の購入に際しては、さまざまな経費がかかります。

予算オーバーにならないためにも、販売価格には何が入っているのか、確認してから買いましょう。

注意点4.比較検討をおろそかにしない

建売住宅を購入する際は、比較検討をしっかりしましょう。

当たり前に思えるかもしれませんが、素敵なモデルハウスなどを見ていると、つい興奮してしまい、判を押してしまう人もいないわけではありません。
また営業マンのセールストークに、つられてしまう人もいます。

さまざまな家を比較検討することで、理想の家を手に入れることができるでしょう。

建売住宅と注文住宅どちらがいい?

建売住宅と注文住宅どちらがいいか。それぞれ合う人を紹介します。

注文住宅に合う人

注文住宅が合う人の2つの特徴を紹介します。

特徴1.こだわりが強い人

家に対してのこだわりが強い人は、注文住宅を建てることをおすすめします。

個性的な外観や高級なインテリア、グレードの高い設備などは注文住宅でないと、手に入りません。

ただし、こだわりが強すぎるのは失敗の原因になることも。

たとえ夢だった設備でも、機能性に優れておらず、実際に使うことは全然なかったということもよく発生しています。
ほかにも、「広々とした空間にあこがれて吹き抜けにしたものの、冷暖房が利きづらくなった」、「見た目よりも収納スペースをもっと増やせばよかった」などの声を聴くことも少なくありません。

こだわりの家を実現することは素敵ですが、本当に必要か、よく考えてからつくっていきましょう。

特徴2.土地を持っている人

土地を持っている人にも、注文住宅はおすすめです。
せっかく持っている土地を有効利用しないともったいないです。
土地代も建物代に使用できるため、あこがれの家を建てられる可能性も高くなります。

相続した土地などを活用したい人は、注文住宅の建設の検討をおすすめします。

建売住宅に合う人

建売住宅が合う人の3つの特徴を紹介します。

特徴1.時間や手間をかけたくない人

家を買うのに時間や手間をかけたくない人は、建売住宅がおすすめです。
なかには仕事や家事・育児などが忙しくて、何回も打ち合わせする時間が取れないという人もいるでしょう。

建売住宅はすでに間取りから外装、内装まですべてが決まっています。

すべてを自分たちで逐一決めていくと、多大な時間と労力を要します。

デザインや機能などに大きなこだわりがない人は、建売住宅をおすすめします。

特徴2.土地を持っていない人

建売住宅は、上記の通り、土地と建物をセット販売しています。
そのため、土地を持っていない人におすすめです。

土地なしの状態から注文住宅を建てようと思ったら、土地探しから始めなくてはなりません。

土地探しは、思っている以上に大変です。

まず働いていたり、学校に通っていたりする場合は、通勤・通学の利便性を考えなくてはなりません。
理想の家を建てるにはある程度の広さも求められるでしょうし、条件に合った土地が見つかったのちも、いちいち現地に足を運ばなくてはならないため、時間がかかります。

場所によっては、建築条件付きの土地のこともあるでしょう。
建築条件付きの土地とは、名前の通り、条件が付いている土地のこと。
「その土地に家を建てる場合は、この施工会社に依頼してください」といった条件が課せられています。

特徴3.安価に家を購入したい人

建売住宅は、間取りや仕様が規格化されている分、安価に購入できます。
そのため、安く家を購入したい人に向いています。

安く購入できる建売住宅を、さらに安価にゲットするための方法もあります。

例えば、購入タイミングは12月または3月がベスト。
決算期に当たるこの時期は、値引きしてでも契約をとりたいと考える営業マンが増えてくるからです。

また完成から1年以上経過している物件は、値引き交渉もOK。
交渉する際は、態度に気をつけてください。
営業マンは、値引きを要請するだけで、買わないお客さんがいることを知っています。
そう思われないよう、値引きしてくれたら絶対に買う旨を伝えておきましょう。

ただし、大幅な値引き交渉はNG。
たとえ決算期であっても、端数を値切るぐらいに抑えておきましょう。

分譲とは何?分譲住宅と建売住宅の違いやそれぞれの特徴

こちらの記事では分譲と建売の違いについて整理し、分譲とは何か、建売とは何かについて解説します。

一軒家の購入を検討する際、「分譲と建売って違うの?」「注文住宅より良い点ってどんなところ?」と様々なポイントが気になるところでしょう。
そのような基礎から学びたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
分譲とは何?分譲住宅と建売住宅の違いやそれぞれの特徴

建売住宅について知って、購入を検討しよう

建売と注文住宅の違いや、建売のメリット・デメリット、注文住宅・建売住宅それぞれに合った人の特徴などをお伝えしました。
建売住宅の購入に興味のある方にとって、参考になりましたでしょうか?
建売住宅には、完成品を安価かつスピーディーに購入できるなどのメリットがあります。

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