建売住宅のオプション工事の種類・費用相場
2022.01.27

「建売住宅というぐらいだから、標準仕様ですべてまかなえると思ったら、オプションがあるの!?」
建売住宅のオプション工事のことを知って、驚いている人もいると思います。
というのも、オプション工事といいつつも、生活するうえで必要不可欠なものまで含まれているからです。
建売住宅のオプション工事には、どのようなものがあるのでしょうか? 工事費用の相場は? 気をつけておきたい注意点とは?
建売住宅のオプション工事について解説しています。
気になる方は、参考にしてください。
目次
建売住宅の標準仕様とオプション仕様の違い
完成している家を購入する建売住宅。
それなら、「標準仕様のままでも生活できるのでは?」と思ってしまいますよね。
しかし実際にできた建売住宅を見てみると、標準仕様だけでは生活できないことが分かります。
というのも、標準仕様の場合、バスやキッチン、トイレ、フローリングなどの基本的な設備はすでにあるものの、網戸やカーテンレール、エアコン、シャッター、テレビアンテナといった、生活に欠かせないものたちは設置されていないのです。 何を標準仕様にしているかは会社によって異なります。
そのため購入前に、どこまでが標準でどこからがオプションなのか、確認しておきましょう。
同時に、オプションの金額や施工会社等のチェックも必要です。
そうすることで、あとで「こんなはずじゃなかった……」と思うことが、少なくなると思います。
建売住宅のオプション工事の費用相場
オプション工事にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
どのオプションをつけるかによって変わりますが、50万~150万円程度が相場です。
なかには、300万円以上かけて、グレードアップさせる人もいます。
例えば、一般的な人がつけるであろう以下のオプションの総額は50万~100万円ほどになります。
- ・カーテン
- ・カーテンレール
- ・網戸
- ・シャッター
- ・テレビアンテナ
- ・エアコン
- ・照明
オプション工事は住宅ローンを組めるのか
オプション費用も住宅ローンに組み込むことが可能です。
ただし、「3,000万円の融資が下りていたけど、オプション工事分を追加して、やっぱり3,100万円欲しい」となると、新たに審査を受けなくてはなりません。
オプション代を住宅ローンに含んだ場合、当然ながら、月々の返済額はアップします。
返済計画に無理が出ないかどうか検討してから、住宅ローンを利用するか、決めましょう。
なかには、オプション工事費用分だけ、業者が提携している金融機関を使って、リフォームローンを組めることも。
金利は住宅ローンより高いものの、返済期間が短いのであれば、リフォームローンを利用したほうが得になることもあります。
建売住宅のオプション工事は値引きできるのか
オプション工事の値引きに対応してくれる業者も、少なくありません。
総額が高いほど、値引きにも応じやすくなります。
しかし大幅な値引きを、強要するのはNG。
総額の1~2割程度を目安に、値引き交渉するようにしてください。
強硬に値引きしようとすると、担当者との関係性が悪化し、工事そのものに悪影響が出るかもしれません。
お金よりも人間関係のほうが大事なこともあります。
適切な態度で接するようにしましょう。
建売住宅でおすすめのオプションサービス
建売住宅でオススメのオプションサービスを紹介します。
外せないオプション設備と費用相場
建売住宅を購入する際、外せない7つのオプションサービスを紹介します。
網戸(4,000~6,000円/枚)
建売住宅の標準仕様には、網戸が付いていません。
自分で取り付けられる人もいるからでしょう。
網戸の取り付けを、専門業者に委託すると、サッシメーカー純正の網戸を設置してもらえます。
純正の網戸のほうが、外れにくく、開閉もスムーズなため、便利と思われます。
物干し金具・物干し竿(2万~3万5,000円/箇所)
洗濯物を干すための物干し金具、物干し竿も外せないアイテムです。
バルコニーなどで洗濯物を乾かす際は、取り付けてもらいましょう。
壁に設置する、アーム型などが便利です。
カーテンレール(5,000~8,000円/窓)
建売住宅の場合、カーテンレールが付いていないケースも多いです。
シンプルなカーテンレールの場合は1万円以内で収まりますが、デザイン性の高いものになると1万円を超えることも出てきます。
カーテンレールを付けずに、カーテンの代わりに、ブラインドやロールスクリーンを設置することもできます。
テレビのアンテナ(3万~10万円)
テレビのアンテナ工事も、オプションで依頼する必要があります。
アンテナを設置しなくても、ケーブルテレビや光ファイバーのプランを契約することでもテレビは視聴できます。
しかし、月額使用料がかかるため、アンテナ設置工事をしたほうが安く済みます。
表札(2万~4万円)
表札もオプションです。
現在、表札にはタイル型、ロートアイアン型、ステンレス型、ガラス型などさまざまな種類があります。
表札の種類や取り付け方によって値段は変わってくるので、気をつけましょう。
照明(5,000~2万円/箇所)
建売住宅の場合、お風呂やトイレ以外の、例えばリビングやダイニングルームなどには、照明がついていません。
そのため、オプション工事を依頼する必要があります。
照明がないと、真っ暗になってしまうので、入居前には取り付けてもらいましょう。
エアコン(5万~20万円/台)
エアコンも必要不可欠なオプション。
エアコン本体の金額は、3万~20万円くらいですが、+工事費が1~3万円ほどかかります。
だいたい1台5万~10万円で見積もり、部屋数分をかけたら、合計金額が算出できると思います。
できれば設置したいオプション設備と費用相場
可能であれば設置しておきたい、8つのオプションを紹介します。
シャッター(6万~8万円/枚)
シャッターも防犯のため、ぜひ設置しておきたいオプション。
というのも、1階の窓を割って泥棒などに押し入られる被害が後を絶たないからです。
台風が多い地域では、2階にもシャッターを取り付けておくと、窓ガラスが割れるなどの被害を防ぐことができます。
防犯フィルム(15万~25万円)
防犯フィルムとは、ガラスの強度を高めてくれる薄いフィルムのこと。
窓ガラスに貼ることで、侵入強盗を阻止します。
シャッターを取り付けない場合は、1階の窓全体に設置することをおすすめします。
食洗器(10万~20万円)
共働きの夫婦などにおすすめしたい食洗器。
ビルトインタイプの食洗器だと20万円近くかかりますが、据え置きタイプの食洗器であれば、もっと安価に購入できます。
ハンガーパイプ(7,000~3万円)
クローゼット内の整理に便利な、ハンガーパイプ。
ハンガーパイプさえあれば、吊るしてかけるだけで洋服などを収納可能。
高さや幅を加工できるため、自分の好みの形でハンガーパイプを設置できます。
バルコニー屋根(10万~15万円)
バルコニーの屋根工事も、できればつけておきたいオプション。
雨が降るたび、バルコニーが汚れてしまうのを防いでくれます。
物干しなどと一緒に、設置する人が多いです。
面格子(2万~4万円)
トイレなどの小窓の防犯対策として有用な、面格子。
面格子は壊すのが難しいため、窓からの不審者の侵入を防げます。
ほかにも、子どもの窓からの転落事故防止や、外から部屋の中が見えないようプライバシー保護にも役立ちます。
カップボード(15万~30万円)
部屋に合ったカップボードをお願いしておくと、スペースを無駄遣いせずに済みます。
色などもキッチンのイメージと統一しておくと、スタイリッシュな雰囲気を演出でき、より心地よい空間になるでしょう。
カーポート(20万~100万円)
大事な車を雨や雪から守ってくれるカーポート。
洗車したばかりなのに、雨に降られてしまい、ガッカリしたことがある人もいるのではないでしょうか?
また屋根があれば直射日光をさえぎることができ、真夏の車内の温度上昇を抑えることもできます。
日光や紫外線は、車体の劣化にもつながります。
塗装面が退色したり、樹脂パーツがダメージを受けたり、内装設備や電装部にも影響を与えてしまうのです。
雨の日も乗り降りするとき濡れずに済むなど、さまざまなメリットがあるので、設置を検討してみてください。
ちょっと贅沢なオプション設備と費用相場
さらに家をグレードアップさせるためにつけたい7つのオプションを紹介します。
吊戸棚(2万~3万円)
吊戸棚を設置することで、ストック品を保管する場所が増えて助かった、という人も多いです。
いつ何時どのような事態が発生するか分からない現代。
ある程度のストックは必要です。
空きスペースの有効活用を望んでいる人には、ぜひとも取り付けてほしいオプションです。
室内干し(2万~4万円/窓)
オプションとして人気が高まっている、室内干し。
雨の日はもちろん、花粉やほこり対策として、室内干しを選ぶ人も増えています。
デザインがシンプルなものを選べば、景観を邪魔することもありません。
もしオプションとして選択可能であれば、検討してもらいたいアイテムです。
ウッドデッキ(10万円~)
趣味や交流のためのスペースとしても大活躍!
おしゃれなウッドデッキも人気のオプションです。
屋根や手すりなどをつけて、自分らしいウッドデッキにする人も大勢います。
IHクッキングヒーター(10万~15万円)
戸建ての購入と同時に、IHクッキングヒーターの導入を考える人もいるでしょう。
掃除のしやすさや、夏に暑くならないなどのメリットから購入を検討する人も増えています。
フロアコーティング(15万~50万円)
フロアコーティングとは、フローリングを傷や汚れから守り、耐久性をアップさせるためのコーティング。
ワックスと異なり、一度フロアコーティングを行うと30年近くもつといわれています。
全体をコーティングするとなると40万~50万円ほどかかってしまうものの、1階だけなど部分的に行えば15万~20万円程度に収めることができます。
電子施錠・スマートキー(2万~7万円)
電子施錠やスマートキーも今、人気が高まっているオプション。
ポケットの中にリモコンが入ったままでも、ドアハンドルのボタン一つで簡単に開錠できます。
または近年は、指紋認証で開けられるドアもあります。
芝生(5,000万円/㎡)
庭に芝生や人工芝を敷くのも、人気のオプションです。
芝生は踏み心地がよく、転倒してもケガをしないで済みます。
天然芝の場合は芝刈りの手間がかかりますが、人工芝の場合はその必要もありません。
ただし、人工芝であってもメンテナンスの必要性は発生します。
建売住宅のオプション工事の判断ポイント
オプション工事を依頼すべきかどうかの3つの判断ポイントを紹介します。
後付けすると値段が高いかどうか
床暖房やコンセントの追加、ビルトイン食洗器など、後付けするより、オプションの段階で工事したほうが安上がりになるものもあります。
これらの工事は、後付けとなると、床材をはがしたり、壁紙を加工したりといった別途作業が追加されるため、費用が高くなってしまうのです。
そのため、オプション工事で依頼したほうがいいでしょう。
自分で対応できるかどうか
DIYしたり、自分で探してきた業者に頼んだりしたほうが安いこともあります。
1円でも安価に収めたい場合は、DIYしたり、安く対応してくれたりする業者を探してきたほうがいいかもしれません。
業者選びをする際は、複数社に見積もりを出してもらいましょう。
価格だけでなく、営業マンの態度やサービスの内容なども吟味することが大事です。
期間や値段などについて、終始あいまいな回答ばかりで、はっきりしない業者もいます。
そのような会社よりも、明朗会計で、質問にも的確に回答してくれる業者を選んだほうがいいでしょう。
ただし別の施工会社は、売主ほど建物や買い手の好みなどを把握していません。
一から説明し直さないと、予想外の事態が起きてしまうかもしれません。
またインテリアのイメージと異なるものをつけられてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。
予算内に収まるかどうか
予算内に収まるかどうかも、当たり前なようでいて、重要なポイントです。
必ず「オプション工事には〇〇円使う」といった予算を立てておきましょう。
ついつい「あれもいい」「これもいい」となってしまい、オプション工事をたくさんつけた結果、予算オーバーになってしまうことは珍しくありません。
予算をオーバーしてしまったら、欲しいオプションのなかでも、どれが優先順位が高いのか、考えていきましょう。
生活するうえで欠かせないものは、優先的に選ばざるを得ません。
しかし必要でないものは、あとからお金に余裕があるときに、つけ足すこともできます。
優先順位をつけるのが難しい場合は、家を買った目的を思い出しましょう。
例えば「セキュリティの高い家に住みたい」というのが当初の目的であれば、シャッターや面格子の優先度が上がるでしょう。
しかし「子育てしやすい環境」でしたら、子どもと一緒に遊べる芝生やウッドデッキ、家族で触れ合う時間を捻出してくれる食洗器などの優先順位が高くなるかもしれません。
どのオプションが今、一番必要か。
予算と照らし合わせたうえで、考えましょう。
オプション工事はいつおこなわれるのか
売主にオプション工事を依頼する場合は、売主が設定した期日までに、どのオプション工事を依頼するのか伝えましょう。
一般的に、売主にオプション工事を頼むと、費用は高くなりがち。
オプション工事終了後に引き渡しとなるため、完成形の家を手に入れられるのはメリットですが、値段を鑑みたうえで依頼することも大事です。
値段などに不満がある場合は、引き渡し後にオプション工事を行ってもかまいません。
ただし、いつでも施工会社がすぐに対応してくれるとは限りません。
繁忙期の場合、「〇カ月待ちです」などといわれてしまう可能性もあります。
その間、不便な生活を強いられかねません。
また、フロアコーティングなど、荷物搬入前に対応したほうがいいオプションもあります。
「このぐらい大丈夫だろう」と思っていた工事でも、家具を動かさないとできないといったことは、往々にして生じます。
ムダな作業を避けるためにも、できれば引っ越す前に、オプション工事は済ませてしまいましょう。
建売住宅にオプション工事をする際の注意点
建売住宅のオプション工事を発注する際は、そのものが故障したときの窓口を確認しておくことが大切です。
例えば、食洗器が動かなくなったときは、どこに対応をお願いすればいいのか。
どの会社の保証契約に基づく、補修依頼をすべきか。
家のことはハウスメーカーなどにすべて相談すればいいと思い込みがちですが、オプション工事は対象外ということもあります。
オプション工事はどの会社の管轄なのか。
事前に把握しておくと、トラブルが生じたときに、適切に対応できます。
安い建売住宅が恥ずかしい理由・口コミ
こちらの記事では、建売住宅の口コミ・評判やメリット・デメリット、建売住宅の購入をおすすめする人などを紹介しています。
建売住宅を買おうと思ったけど「え、建売を購入するの? 恥ずかしくない?」なんていわれて、悩んでいる人もいると思います。
なぜ建売を恥ずかしいと感じる人がいるのでしょうか?
「建売住宅を購入しようかな。でも何か言われたら、どうしよう……」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
安い建売住宅が恥ずかしい理由・口コミ
建売住宅のオプション工事で快適な暮らしを
建売住宅のオプション工事についてお伝えしました。
オプション工事なしでは、建売住宅であっても済むことは難しいです。
快適な生活を求めるほど、オプション工事費は高くなる傾向にあります。
そうならないためにも、自分はどのような家に住みたいのか、事前にはっきりさせておくことが大事です。
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