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2025.12.04

千木と鰹木

皆さんこんにちは!大分工務の末益です😊

ブログタイトル、何と読むかわかりますか??
正解は「ちぎ」と「かつおぎ」と読みます。
神社の本殿や拝殿の屋根の上をよく見ると、三角に突き出た板が「千木」、その手前に横向きに並んだ丸太のようなものが「かつおぎ」です。もともとは屋根を押さえるための“実用パーツ”でしたが、時代が進むにつれて、神さまの家を飾るための“シンボル”としての意味合いが強くなりました。

千木の先端が水平に切られていると女神、垂直に切られていると男神を祀る……なんて話もありますが、実際は例外だらけで、研究者からは「俗説」とも言われていますが、私は神社に行くたびに「あ、ここは女神だ…」などと見ながら神社建築をを楽しんでいます。

先日、しまなみ海道に遊びに行って行きましたが、そこでも本殿の上を覗くと…  ない!! 千木鰹木がない( ゚Д゚)

そこで調べました。しまなみ海道大三島にある日本総鎮守・大山祇神社の本殿には、この千木・鰹木がありません。本殿は室町時代・応永34年(1427)の再建で、形式は「三間社流造・檜皮葺き」。この頃の神社建築は、奈良〜平安期にかけて仏寺建築の影響を受けたスタイルで、千木や鰹木といった棟飾りを付けないのが主流になっていきました…。 とありました。おもしろ~~😆😆

神社に行ったら、鳥居や拝殿だけでなく、屋根の上と「屋根の形」にも目を向けてみてください。「この神社は千木・鰹木があるか?」「大山祇神社みたいに、あえて付けていないタイプか?」と見比べると、同じお参りでもだいぶマニアックで面白い時間に変わります。

では、今日も1日ご安全に!!